投稿日:2025年4月10日  最終更新日:2025年4月13日

こんにちは!英会話パーキースタッフです。

みなさん、GTEC(読み:ジーテック)という英語試験、聞いたことありますか?

中学生・高校生のみなさんだと学校で受けたことがある人もいるかもしれません。

近年、大学受験においても外部英語試験の得点が加点になったり、得点の提出が必須になっている学部学科などもあり、ますます注目を受ける英語。
TOEIC、TOEFL、IELTS、英検と並んで指定されていることが多いGTECとは果たしてどんな試験なのでしょうか?

GTECとは

GTEC®(ジーテック / Global Test of English Communication)とは、小学生から社会人までを対象としたスコア型英語4技能検定です。「読む・書く・話す・聞く」の4つの技能を測ることができ、評価はTOEICなどと同じ「スコア型」なので、純粋な今の英語力を測ることができます。

ベネッセコーポレーションが実施していることもあってか、就活中の学生や社会人の武器となるビジネス向けのTOEICよりも学生向けの試験となっています。

また、大学入試外部検定試験にも使える英語検定のため、中高生対象の GTEC® の年間受検者数はどんどん増えています。

テストに種類はある?

TOEICにはいくつかの種類がありますが、GTECにも種類はあるのでしょうか。レベルによって種類が分けられているのであれば、自分に合った試験を受けたいですよね。

GTECには3種類の試験があり、さらに学習レベルの目安によってさらに細分化されています。

検定の種類問題タイプ活用時期の目安
GTEC Junior®Junior 1小5
Junior 2小6
Junior Plus中1~
GTEC®Core中2~中3
Basic中3~高2
Advanced高1~高3
CBT高2後半~高3
大学生・社会人向け
GTEC®
Academic大学生
Business大学4年生~社会人
Business (公開会場版)

この中でも個人で申し込みができるのは、GTEC® CBTと大学生・社会人向けGTEC® Businessの2種類だけです。

問題タイプ受験場所(検定技能)費用(10%税込)
GTEC® CBT公開会場(4技能)9,900
大学生・社会人向け
GTEC® Business
公開会場(4技能)14,520
公開会場(2技能)4,620
自  宅(4技能)8,800
自  宅(2技能)2,420

どんな試験内容なの?

GTECは「読む・書く・話す・聞く」の4つの技能を測る試験とお伝えしましたが、内容はどんなものなのでしょうか。

タイプ技能の種類出題形式
時間
上限スコア
CBTListeningクリック形式の選択
(マウス使用)
約35分合計1,400点
(各技能350点)
Speaking音声録音による解答
(マイク付きイヤホン使用)
約20分
Readingクリック形式の選択
(マウス使用)
約55分
Writingタイプ入力による解答
(キーボード使用)
約65分
Advanced
Basic
Listeningマークシート式約25分Advanced
合計1,280点
(各技能320点)

Basic
合計1,080点
(各技能270点)
Speakingタブレット式約25分
Readingマークシート式約45分
Writing自由記述式約25分
CoreListeningマークシート式約20分合計840点
(各技能210点)
Speakingタブレット式約25分
Readingマークシート式約32分
Writing自由記述式約25分

自由記述の問題やタイプ入力による解答など、マークシートの選択だけでは解けない問題が多いため、今の実力を測るのにぴったりのテストです。解答方式にある「タブレット」もタブレットを用いたスピーキングテストなので、選択肢だけでは解答できない内容となっています。

公式サイトで出題例を見ることができるので、受験を検討する前に一度見ておくのがおすすめです。

社会人・大学生向け GTEC サンプル

中学生・高校生向け GTEC サンプル

GTEC Junior サンプル

どのくらいのスコアを取ればいいの?

合否が出ないスコア型のテストの場合、どのくらいのスコアを目指せばいいのかが分からないと目標が立てづらいですよね。

取得したスコアでどのくらいのレベルなのか、試験を受ける前に以下の表で把握しておきましょう。

GTEC Junior

4技能合計上限 スコア
Junior 1:400点 / Junior 2:480点 / Junior Plus:640点

Junior
スコア
該当問題タイプ到達している力の目安
481〜640Junior 1 / Junior 2 / Junior Plus中学1〜2年生前半程度英語に広がりをもって使えるようになるレベル
365〜480小学校外国語
学習2年目
なじみのある英語を使えるようになるレベル
285〜364決まった表現を自分なりに使い始めるレベル
205〜284小学校外国語
学習初年度
知っている表現を理解して、行動できるレベル
〜204英語の基本的な決まり文句を
いくつか理解できるレベル

GTEC

4技能合計上限スコア
Core:840点 / Basic:1080点 / Advanced:1280点 / CBT:1400点

スコア該当問題タイプ到達目標とする力
1350〜1400Core / Basic / Advanced / CBT海外大学進学を
目指す受験生
自分の専門外の内容についても理解し、
発言できるレベル
1180〜1349海外の大学で授業を理解し、参加できるレベル
930〜1179大学進学を
目指す受験生
海外の高校で授業を理解し、参加できるレベル
680〜929海外のホームステイや語学研修で楽しめるレベル
260〜679中学卒業程度外国語指導補助(ALT)と日常的な会話ができるレベル
0〜259ごく簡単な自己紹介ができるレベル

大学生・社会人向け GTEC Junior

4技能合計上限スコア
Academic / Business / Business公開会場:各1000点

スコア該当問題タイプ到達目標とする力
720〜1000Academic / Business/
Business公開会場
大学生から、
仕事で日常的に英語を
使用する社会人まで
幅広く測定可能
交渉、プレゼンテーション、マネジメントなど、ほぼどのような
場面でも自信を持って英語を業務に使用することができるレベル
650〜719海外赴任が可能なレベル。日常生活、担当業務でも大きな問題
なく即戦力で使える英語力を持っているレベル
560〜649担当業務での海外出張や、
海外担当業務を行うことができるレベル
350〜559個人的な海外旅行程度であれば
英語を使ってコミュニケーションできるレベル
0〜349限られた状況の中でなら、部分的に相手のことを理解し、
簡単なフレーズで自分の意図を相手に伝えることができるレベル

大学入試の外部認定試験として活用しようと思っている方は、入試活用校の検索が公式サイトでできるので、活用して自分の目標を決めてくださいね♪

外部サイト:GTEC ベネッセの英語4技能検定 入試活用校検索

TOEICとGTECのどちらを受験するべき?

ここまで読んできた皆様は、「じゃあどっちのテストを受けるのが良いの?」と思った事でしょう。

実際、どちらかが良いというわけではありませんが、取得したスコアを何に活用するかによってどちらを受験するべきかが変わります。

受験に利用する場合

もしあなたが大学受験を検討していて、外部試験のスコアを活用するために何かの試験を受験しようと考えている場合、まずは受験する学校が入試活用校かどうかを確認します。
もし活用校であればGTECの受験を検討してください。

就活やスキルアップ証明に利用する場合

TOEICの方が英語圏の国々を含む世界共通の英語試験であることもあり受験者数が多いため、就活や会社でのスキル証明など幅広くスコアを活用したい場合はTOEICの受験を検討してもいいかもしれません。

自分の成長を測る

英語の学習を始めてから、何か自分の中で目標を立ててから望む方が成長できるという人も多いかと思います。GTECやTOEICなどの試験は今の実力がスコアとして表示されるため、成長を感じるにはもってこいのテストとなります。

もし誰かと一緒に勉強したい、色々な教材を利用してみたいと思っている方は受験者数の多いTOEICの方がおすすめです。受験者数も多いため学習教材の種類が多く、自分にあった教材を選ぶ選択肢は多くなります。さらに受験に向けて勉強する人も多いため、特に社会人にとっては切磋琢磨できる仲間が多くいる事でしょう。

実際に使える英語力を試したいという方は「読む・書く・話す・聞く」の4技能が測れるGTECの方がおすすめです。TOEICとは異なり「話す」という技能が測られるため、自分に今どのくらい英語でコミュニケーションを取る実力があるのかを測りたい人にはもってこいです。ただし、しっかりと試験対策をするためには、スピーキングテストまでを網羅した教材が必要になります。

取得したスコアの有効期限は、GTECの場合スコア取得日から2年以内、TOEICの場合は有効期限自体はありませんが、就活などのスキル証明に利用するときは2年以内で最新のスコアを利用することが推奨されています。

どちらの試験も「現時点での英語力を測る」ことが試験の目的であり、実際に英語力が身についていればどちらかしか点数を取れないということはありません。ただ、試験方法や試験時間が異なるため、受験すると決めたほうの対策をしっかりと行ってから望むようにしてください。

いかがでしたか?GTECの事を初めて聞いたという人も、英語力を試すテストとして受験を検討するリストの中に入ったのではないでしょうか?

特にスピーキングは、一人での勉強ではなかなか身に付きづらい部分ではありますので、ぜひ教室での会話を通して実力を身につけて行ってくださいね♪