投稿日:2025年7月8日  最終更新日:2025年7月8日

皆さんこんにちは!英会話パーキースタッフです。

皆さんは学校で勉強した内容をどのくらい覚えていますか?テストの点を取るために丸暗記をしたから今ではほとんど覚えていないという人も、何度も暗唱したことで刷り込まれてしまった内容がいくつかあるのではないでしょうか。

今回は、「英語の授業で習った」内容で、実はネイティブには不自然に聞こえていた…という日本人がやりがちな「ちょっとズレた英語」紹介します。

I’m fine thank you. And you? のお決まりフレーズ

A: How are you?
B:I’m fine thank you. And you?

日本の教科書はもちろん、授業の始まりには必ずといっていいほど言っていたおなじみのフレーズです。しかし、実際の会話ではかなり形式的すぎるため、ネイティブ同士の日常会話ではあまり使っていることを見かけることはありません。

よりカジュアルな「I’m good」や「Not bad」などが自然な回答です。会話の雰囲気や相手との間柄に応じて使い分けてください。

I have a pen. 使ったことある?

文法のセクションになると一番最初に出てくるといってもいいほど定番の文章です。文法的には間違いではありませんが、実際に使うとなると「それがどうした?」と思われている可能性があります。実物を今現在手に持っていて、それを見せながらの場合は「This is my pen.」の方が自然で、「ペンを(今日は)持ってきたよ」というときは「I brought my pen (today) 」の方が伝わりやすくなります。

Do you have something to write with? / 何か書くものある?」と訊かれたら、「Yes, I have a pen. / はい、ペンを持っています」という風に使うことはあると思うので、持つよりも「ある」の方がニュアンス的には近くなります。

I have a pen.も This is a pen.も定番の文章ですが、なぜpenなのでしょうか…。

痛恨の文法ミス!~ingが苦手な日本人

✕: Let’s playing soccer!
○: Let’s play soccer!

単純にLet’s の使い方間違いです。「Let’s」はLet usの短縮形で、Let’sの後には必ず動詞の原形がくるため、「Let’s ~ing」となることは誤りで不自然な文章になります。ingは状態を表すため、「let’s」の後にはきません。

✕:I’m boring. / 私は退屈な人間です。
○:I am bored. / 退屈している

こちらは形容詞の使い方でよくあるingの間違いです。形容詞の-ing系は、人や物事がある感情を引きおこす原因や状態を指すため、この使い方をすると、主語である私が周りを退屈にさせる⇒私は退屈な人間ですという風なニュアンスになります。

感情の受け取り手になる場合は-ed系を使う必要があるため、I am bored.で私は退屈しているという言い回しになります。

もしどちらか分からなくなったら、「I’m tired. / 疲れた(疲労という状態を受け取った)」をベースに考えると、どちらを使うのが良いのかイメージが湧くと思います。

少し失礼な Can you speak slowly?

誰かに何かをしてもらう時、「~できますか?」と訊ねることは日本語でもあると思います。「~できる」で一番最初に出てくるのが「Can~」ではないでしょうか。

英語においてCan you ~というお願いの言い回しは、意味的には間違いではないのですが、やや直接的で命令口調な印象を与えることがあります。丁寧な言い回しで何かを頼むときは「Could you ~, please?」がソフトな印象を与える定型文として使われます。

聞き返す時は「Could you say that again?」や「Could you repeat that, please?」というようにお決まりのフレーズがあるため、特に英語の勉強途中で自信がないときには、丸暗記しておいて損はありません。

ちなみに、教科書に聞き返す時のフレーズで「pardon?」と書いてあったから、そのまま使っているという人もいるかと思います。この「pardon?」というたった1語ですが、イギリス英語圏とアメリカ英語圏では印象が大きく変わります。

イギリス英語圏では丁寧な聞き返し方としてよく使われ、フォーマルな場でも使われるようなフレーズですがアメリカ英語圏やカジュアルなシーンでは、堅苦しく、古風だと感じられることもあります。また、良い方や表情によっては「何て?」とちょっと怒っているような感じに聞こえることもあるため、注意が必要です。

いかがでしたか?教科書は形式的で丁寧な、いわゆる「きれいな英語」で書かれているため、基本に沿って正しく学ぶには重要なツールです。しかし、英語圏にはシーンに応じて丁寧さやラフさを切り替えることを重要視する文化があります。

ちょっとしたことではありますが、教科書を「読む」だけの学習ではなく、形式ばらない生きた英語を会話の中で身に付けるのも、英語を話せるようになるために必要な事かもしれませんね。

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