投稿日:2025年9月30日  最終更新日:2025年9月30日

皆さんこんにちは!英会話パーキースタッフです。

英語には、日本語にはないユニークなことわざがたくさんあります。「ことわざ」は文化の中にある知恵やユーモア、比喩が詰まった表現です。今回は英語の面白いことわざを5つ、文法も含めて解説します。

The early bird catches the worm. / 早起きは三文の徳

早起きは三文の得という意味で、早めに行動する人が成功するということ、何かを得たいなら早めに行動することが大切ということを表しています。

直訳だと早い鳥が虫を捕まえるという意味ですが、「早い鳥が虫を捕まえる」だけなのに、なぜ人生の教訓になるのでしょうか。実はこのことわざは、鳥の行動から学んだ知恵で、朝早く起きるとまだ誰も取っていないチャンス(虫)を得られる、というわけです。

主語がthe early birdと単数なので、catchesと三人称単数になるという、基本的ですが忘れがちな英文法が使われています。

Don’t put all your eggs in one basket. / 一つのことに全てを賭けるな

一つのことに全てを賭けるな。リスクを分散すべきという意味です。すべての卵を一つのかごに入れるなという直訳ですが、卵には割れやすいイメージがあるので、もし1つの籠に卵を全部入れたら、落とした時に全部だめになってしまうので1つにまとめすぎるなという教訓になっています。

all your eggs in one basketと、前置詞inのあとにone basketと続くことでどこに置いているか(バスケットの中に置いている)ということを表しています。

A picture is worth a thousand words. / 百聞は一見に如かず

百聞は一見に如かず。言葉で説明するより、絵や写真を見たほうが理解が早い。という意味です。1枚の絵は1000の言葉に値するという直訳で、写真を見たら何千語も説明する必要がなくなるというニュアンスがあります。

be worth + 名詞/動名詞 は「〜の価値がある」という便利なフレーズです。

When in Rome, do as the Romans do. / 郷に入っては郷に従え

「ローマにいる時は、ローマ人のようにせよ」という直訳から、「郷に入っては郷に従え」という意味になります。命令形なので少し強く感じますが、イギリスで生まれた言い回しで、海外で使える便利な表現です。場所や文化に合わせることの大切さを説いています。

この時のWhenは条件節で、「〜の時は」という意味です。主語 you は省略されていて、慣用表現として使われます。命令形も自然に組み合わさるので覚えると便利です。

Curiosity killed the cat. / 好奇心は身を滅ぼす

好奇心は身を滅ぼす、好奇心のやりすぎは危険という意味です。直訳では「好奇心が猫を殺した」という意味になりますが、これは猫=好奇心旺盛というイメージから、猫が袋や箱を覗きすぎて危ない目に遭うという風刺が効いたことわざです。

英語のことわざは、過去形の能動態で「教訓・事実・経験」を表すことが多いです。過去形=物語風の表現と覚えましょう。

この場合はCuriosity(好奇心)がthe cat(猫)をkilledしたのであって、猫が好奇心に殺されたという受け身ではないことがポイントです。受動態にすると「The cat was killed by curiosity.」となりますが、ことわざでは短く簡潔に教訓を伝えるために能動態の過去形が使われています。

いかがでしたか?英語のことわざは、直訳するとシュールで面白いものが多いですが、日本語の意味と並べてみてみると意外と納得できるものが多いのではないでしょうか。

文法的に初級英語でも意味がわかるものも多いので、ことわざを覚えるのと同時に英文法も覚えてしまいましょう♪