投稿日:2025年10月15日  最終更新日:2025年10月15日

皆さんこんにちは!英会話パーキースタッフです。

英語の学習をしていると、「同じ動詞なのに前置詞が違うだけで意味が変わる!」ということがよくあります。その代表例が talk to / talk with / talk about。どれも「話す」という意味に見えますが、実は話す相手との関係や話の内容によって使い分けがあるんです。

今回は前置詞の違いによって生まれるニュアンスの違いについて解説します。イメージを掴むだけで自然に使い分けられるようになりますよ♪

talk to:一方的に話しかけるイメージ

まずは一番よく使われる talk toではないでしょうか。これは「~に話しかける」「~と話す(けれど主に自分が話す)」という意味です。つまり、会話というよりもある程度一方的に話をしているようなイメージをすると分かりやすいです。

I need to talk to my boss. / 上司に話をしなければならない。
She talked to her cat all day. / 彼女は一日中ネコに話しかけていた。

ここで注目したいのは、猫に話しかけている例文です。猫に対して話しかけても特に会話ができる(返事をする子はいますが…)わけではないので、イメージがしやすいと思います。「to」は矢印のように相手に向かって話しているイメージです。相手の反応よりも、「自分が何か伝えたい」時に使われることが多いです。

💡コツ
「to」は “~へ” という方向を表す前置詞。“talk to” は「話す内容を相手に向けて送る」感覚です。

talk with:話し合うイメージ

次に talk withです。これは “to” よりも双方向の会話のニュアンスが強くなります。お互いに意見を交わす・会話を楽しむときにぴったりです。

I talked with my friend for hours. / 友達と何時間も話した。
She often talks with her coworkers during lunch. / 彼女は昼休みに同僚とよく話している。

“with” には「~と一緒に」という意味があります。なので “talk with” は「一緒に話す」という自然な感覚になるのです。

“talk to” は「伝える・説明する」
“talk with” は「会話する・コミュニケーションを取る」

という微妙な違いがあります。なので上司に報告するときは “talk to my boss”、友達と雑談するときは “talk with my friend” のほうが自然、というわけです。

talk about:話題や内容にフォーカス

最後に talk about。これは「~について話す」「~の話題を取り上げる」という意味で、話す相手ではなく、内容(トピック)に注目する表現です。

We talked about our future. / 私たちは将来について話した。
Let’s talk about your new project. / 新しいプロジェクトについて話そう。

“about” は「~のまわりに」「~について」のイメージを持つ前置詞です。つまり “talk about” は、ある話題を中心にその周りを会話でめぐるような感覚になります。

「誰と話す」ではなく「何を話すか」に焦点を当てたいときに使うので、「with」や「to」と組み合わせて、

“I talked to my teacher about the homework.” / 先生に宿題のことで話した

のように使うこともできます。

感覚での使い分け

ここまでの解説で、なんとなくイメージは掴んできたけど、まだちょっとよくわからない…という人もいるかと思いますが、英語話者でも感覚的に使い分けていることがあるので、これが絶対!というわけではありません。日常会話では意外と区別は曖昧で、アメリカ英語では “talk to” を広く使う傾向があり、イギリス英語では “talk with” もよく聞かれます。
結果どちらを使っても間違いではないですが、文脈のニュアンスを知っておくと、より自然に聞こえます。

いかがでしたか?前置詞に対してちょっと苦手意識を持っている方も多いとは思います。丸暗記をしても忘れてしまったり、自然に使えなかったりしてさらに苦手意識が強くなったりしますが、「向きと関係性のイメージ」をしっかりと掴むことで頭に入ってきて、もっと英語が楽しくなりますよ♪