投稿日:2025年2月14日  最終更新日:2025年2月14日

こんにちは!英会話パーキースタッフです。

皆さんは誰かにバレンタインのチョコを渡す予定はありますか?

最近の日本では、意中の男性だけでなく家族や同僚、女性同士でもチョコを渡し合うイベントになってきています。いわゆるばらまきチョコのことを「義理チョコ」と言いますが、海外にもそのような文化はあるのでしょうか?

今回は義理チョコを英語で伝える表現や、バレンタインデーカードに使える気の利いた言い回しを紹介します。

義理チョコは海外にもある?

On Valentin’s day in Japan, women give chocolate to men.
日本のバレンタインデーは、女性が男性にチョコレートを送ります。

For many people, Valentine’s Day is about showing their love for others and people by sending cards, flowers, and chocolates with messages of love.
多くの人にとって、バレンタインデーは、愛のメッセージを添えたカード、花、チョコレートを送ることで、他の人や人々への愛情を示します。

日本では同僚や同級生、友人、上司に日頃の感謝を込めてバレンタインデーにチョコを渡すいわゆる「義理チョコ」という文化があります。しかし、海外には義理チョコという文化はなく、基本的には男女関係なく「自分の大切な人にプレゼントを贈る」というのがバレンタインデーの過ごし方。

なので英語に「義理チョコ」にあたる英単語もなく、「Giri Choco」とローマ字表記されます。もちろん単なるローマ字表記なので、説明を付け加える必要があります。

義理チョコの説明を英語でしてみよう

Wikipediaで「Giri Choco」と調べると、

Giri choco (義理チョコ, lit. “obligation chocolate”) is chocolate given by women to men on Valentine’s Day in Japan as a customary gift. 
Place of origin:Japan
義理チョコ(文字通り「義理チョコ」)は日本のバレンタインデーに習慣的に女性から男性に送られるチョコレートです。

と紹介されています。

obligation/義務・義務感」のチョコレート。説明としては書いて文字のままなのですが…もし日本文化に興味がある外国の人がいて義理チョコの説明をする時に使うには少し不向きな気がしてしまいます。

他に使えそうな言葉は何かないのでしょうか。

Courtesy Chocolate (コーテシー チョコレート)

courtesy / 礼儀、好意、丁寧」を使ってCourtesy Chocolateであれば、「普段お世話になっている感謝の気持ちを伝えるために、礼儀を込めて贈るチョコレート」という意味を伝えることができるでしょう。「a courtesy card / 優待カード」と同じのCourtesyです。

Courtesy Chocolateの方が義務感が無くていいですね。

義理チョコと一緒に渡すカードの文章を考えよう

せっかくなので、義理チョコにカードをつけるとすればどのような文章がいいか考えてみましょう。

基本的に、バレンタインのカードには

For my Valentine. / 私の大切な人へ
With all my love. / ありったけの愛をこめて
My favorite place in the world is next to you. / 私が世界で一番好きな場所はあなたの隣

など愛を伝える文章をカードに書いてあることが多いのですが、義理チョコと一緒に渡すカードなら毎日の感謝を伝えるような、相手が誰であろうと伝えられるような文章の方がいい気がしてしまいます。でもThank you!だけでは淡白なので、ちょっと気の利いたメッセージを考えてみましょう。

上司に

I’m glad to be working with such a wonderful boss like you.
あなたのようなすばらしい上司と一緒に仕事できてうれしいです。
Thank you so much for your support.
サポートいただきありがとうございます。

普段お世話になっている上司にチョコを渡す時には、Thank youだけでなく「どんなことが普段嬉しく感じているのか」「一緒に働くことをどう感じているのか」などの言葉を添えてみましょう。普段仕事の話しかしない上司とコミュニケーションを取るきっかけになるかもしれません。

同僚に

It’s nice to have a good friend like you on my team.
貴方のような素敵な人がチームにいてくれてよかった。
Thanks for always having my back! I can always count on you!
いつも助けてくれてありがとう!いつも頼りにしているよ!

having one’s backは「(誰かに)味方をする」など困難な状況でサポートしたり守ったりする意思を伝える慣用句です。物理的な「背中を持ってあげる」訳ではなく、支持や忠誠心を持って「背中を持つ(支える)」という表現です。

なのでThank you for having my backで「(私の事を)支えてくれてありがとう / 助けてくれてありがとう」という意味になります。

親しい友人に

Thank you for being a good friend.
いい友達でいてくれてありがとう。
I hope your day is full of love.
あなたの一日が愛で満たされますように。

親しい友人には日頃のお礼はもちろんですが、「相手にとって良い一日になるよう願っている」言葉を添えるのおすすめです。

「friend」とつけることで、特別な感情は無いことを自然に伝えられるような気もします。この記事の最初に解説したように「義理チョコ」は海外にはない文化なので、相手に勘違いされないようにするには良い言い回しなのかもしれません。

チョコレートをもらったら

もしチョコレートをもらったら、もちろんお礼をしましょう。Thank you!だけでなく、話のきっかけになりそうな言い回しを紹介します。

Thank you for the nice chocolate.
素敵なチョコレートをありがとう。
Chocolate is just what I wanted to eat.
ちょうどチョコレートが欲しいと思ってたんだ。

英語でお礼を言うときには「具体的に何に対してのお礼なのか」を一緒に伝える癖をつけておきましょう。日本とは違い「この前はありがとうございました」と過去の事にお礼を言う事はあまり無いので、その場でお礼が言えなかったときは具体的に何に対してのお礼なのかを伝えるようにします。

日本語では人から受けた厚意に対して長く感謝の気持ちを表すことも多くありますが、英語圏では感謝の気持ちは受け取ったその場で心から!という感覚の人が多いようです。逆に「Thank you for the other day. / この前はありがとう」と直訳で伝えてしまうと、期間も対象も曖昧で相手にうまく伝わりません。逆に「Thank you for the other day. / この前はありがとう」と直訳で伝えてしまうと、期間も対象も曖昧で相手にうまく伝わりません。

その場でお礼+一言添えるだけで、英語でのコミュニケーションは円滑に進みますよ♪

いかがでしたでしょうか。義理チョコもお礼の言い方も日本人ならではの感覚だということがおわかりいただけたでしょうか。

義理チョコはあくまで普段のお礼の気持ちから渡すプレゼント。義務的に渡す必要はありませんが、普段言えないお礼や会話のきっかけにもなります。もし海外から来た友達がいたら、日本の義理チョコの文化を紹介してチョコレートの輪を広げてみてくださいね♪