投稿日:2025年6月24日 最終更新日:2025年6月24日
こんにちは!英会話パーキースタッフです。
皆さんは、普段漫画を読みますか?漫画なら集中して読めるのに、参考書や教科書になるとちょっと…という人の中には、漫画で英語の勉強ができたらいいのにと思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
実は英語学習において「多読」は非常に有効な手段とされています。そして日本の漫画は海外でかなり人気があり、英訳されて単行本として販売されているものや、最近では英訳した漫画が読めるアプリもかなり増えてきました。
今回は、日本人なら多くの人が聞いたことがある漫画の中から、セリフが英語ではどう翻訳されているのかを紹介しながら、未来形の使い方について解説します♪
ONE PIECE / ワンピース

1997年から週刊少年ジャンプで連載中の『ONE PIECE (著者:尾田栄一郎)』ですが、英語版もタイトルはONE PIECEです。
I am going to become the king of the pirates! / 海賊王にオレはなる!
ONE PIECEといえばこのセリフ!ですがこのセリフ、「want to be」でも「will」でもなく、決まった未来を言うときに使う「going to」を使うことで、ルフィが「海賊王になる」という強い野心を抱き続けていたことが読み取れる文章になっています。
going toが「前から決まっている予定や確実な未来の事を予測する」ニュアンスを含むのに対して、willはその場で決めたことや問いかけ、約束をする時に使います。
ちなみに日本人にとっては「pirate」と「pilot」の発音の違いは永遠の課題です。
I will never lose again!!! / 二度と負けねェから!
ゾロがミホークとの勝負に負けた後、ルフィに対して言ったセリフでは、ゾロがその場で決めたことに対しての宣言なのでwillが使われて、意味がそのまま翻訳に反映されています。
その後の「got a problem with that?」は「文句あるか?」とよく映画やドラマでも聞くイディオムなので覚えておいて損はありません。
Demon slayer / 鬼滅の刃

2016年から2020年まで週刊少年ジャンプで連載された『鬼滅の刃 (著者:吾峠呼世晴)』も海外でとても人気がある漫画です。英語版ではDemon slayer (鬼を退治する人)となり、刃という単語は出てきません。
We’ll continue to travel together. / 俺たちは一緒に行きます。
炭治郎に対して、鬼になってしまった禰豆子の面倒を自分たちが見ると提案してくれた珠世に対して、禰豆子と一緒に旅を続けることを伝えるときのセリフです。
ここまでに炭治郎は禰豆子を珠世の下に預けたほうがいいのではと一度悩みますが、禰豆子の静かな意思表示で一緒に行くことを決めたので「Will」がニュアンス的にしっくりきています。
さらにこの後の炭治郎のセリフで
We aren’t going to split up. / 離ればなれにはなりません。
と続きます。
このセリフは、禰豆子以外の家族を失ってから思い続けている「家族と離れない」という決心が今も続いているために、前々から決まった未来を表す「be going to」が使われています。
このたった2つのセリフの中にwill と be going toの両方が使われていて、心情を読み取ることで違いが分かる1ページとなっています。
いかがでしたか?読んだことがある漫画であれば、英語で読むハードルも少し下がるのではないでしょうか。さらに絵が中心の漫画を選ぶことである程度意味が分からないままでも読めてしまうので、一旦わからないまま読み進めて、あとからわからない単語などを調べていくのもいいかもしれませんね♪
PerkyのWEbサイト運用担当。海外でお酒やコーヒーの勉強をしてました!