投稿日:2025年8月7日 最終更新日:2025年8月7日
みなさんこんにちは!英会話パーキースタッフです。
普段英語を勉強されているみなさんは、どんなところで英語が身についたことを実感しますか?学校の英語のテストだったり、仕事で以前はできなかった対応ができるようになったり、急に道を訊かれた時に答えられるようになったり。いろいろなことで英語が身についてきたなと実感するのではないでしょうか。
今自分にどのくらいの英語力があるのか測るために「テスト」を受けることがあります。日本には英検・TOEIC・GTECなどさまざまな英語力を測る公式なテストがありますが、今回はその中でも最近大型アップデートが行われた『TOEFL(Test of English as a Foreign Language:トーフル)」について紹介します!
TOEFLってどんなテスト?

概要
TOEFL(Test of English as a Foreign Language:トーフル)は、英語を母語としない人が、英語圏の大学や大学院などで学ぶために必要なアカデミック英語力を証明するための国際的な英語能力テストです。現在では世界190か国以上、11,000を超える大学や機関で認定されており、受験者数は年間約230万人に上ります。
スコアのつけ方
最もスタンダードなテストであるTOEFL iBTは、Reading/Listening/Speaking/Writingの4セクションそれぞれが0〜30点で評価され、合計で120点満点となります。スコアは1点刻みで表示され、セクションごとに詳細なパフォーマンスレベルも示されます。試験後、6日以内に公式スコアがオンラインで確認でき、有効期限は2年間です。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に対応したスコア指標も併記され、より国際的な基準で自分の英語力を把握できるようになりました。
アダプティブ方式の導入と新スコア
2026年1月分からテスト形式とスコア表示が刷新されます。
TOEFL iBT®のReadingおよびListeningセクションにおいて「アダプティブ方式」が導入されます。アダプディブ方式とは、受験者のパフォーマンスに応じてテストの難易度がリアルタイムで調整される形式です。
また、TOEFL iBT®では上で解説したように従来の0〜120スコアに加え、1〜6の新しいバンドスケールが導入されました。世界で最も広く認知されている英語能力の基準であるCEFRに直接対応しており、スコアの解釈がより簡単で一貫性のあるものに変わりました。
試験の種類

TOEFLにもTOEIC同様に複数の形式があり、それぞれレベルや試験時間などが異なります。受験の際には目的や必要性に応じてテストの内容を選ぶ必要があります。
TOEFL iBT® テストの構成と特徴
TOEFL iBTは、大学や大学院への出願に最もよく使われる形式で、4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)を約2時間で測定します。セクションごとの内容は、長文読解(Reading)、講義や会話の聞き取り(Listening)、音声による回答(Speaking)、意見や要約の作文(Writing)です。試験は全国各地のテストセンターまたは自宅で受験可能で、試験日は月に4回程度(主に土曜日)、ETSの公式サイトから予約します。受験料はUS$195(日本円で約29,250円程度)です。(為替レートによる))
2026年1月のアップデートでは、AIによる適応型出題が導入され、個々の実力に応じた問題が出題されるようになりました。また、CEFRスコアが併記されるなど、スコア表示も国際基準に対応しています。
TOEFL ITP® テストの構成と特徴
TOEFL ITPは、主に大学など教育機関内で英語力を測定する目的で使われます。個人では申し込めず、学校や団体がまとめて実施する団体向け試験です。
試験構成は「リスニング(Listening Comprehension)」「文法・語法(Structure and Written Expression)」「読解(Reading Comprehension)」の3セクションで、スピーキングやライティングは含まれません。テスト時間は約115分です。費用は1回3,500〜4,500円前後で、団体によって異なります。試験日も各教育機関が独自に設定するため、日程は学校ごとに異なります。留学の出願には使用できない点に注意が必要です。
TOEFL Essentials® テストの構成と特徴
TOEFL Essentialsは、より手軽に受験できるオンライン英語試験で、日常会話とアカデミック英語の両方をカバーしています。構成は「リスニング」「リーディング」「スピーキング」「ライティング」の4技能で、各スキルは短めの設問で構成されています。試験時間は約1時間30分。受験はすべて自宅のパソコンからオンラインで実施され、日程は月に数回、ETSのサイト上で自由に選択可能です。費用はUS$100(約15,000円程度)と、iBTに比べてかなり安価です。
現在は一部の大学やプログラムで受け入れられるようになりましたが、正式な認定範囲はiBTよりも狭いことに注意が必要です。
TOEFL Junior® テストの構成と特徴
TOEFL Juniorは、11歳〜15歳程度の中学生向けに開発された英語力評価テストです。構成は「リスニング」「読解(Reading Comprehension)」「文法・語彙(Language Form and Meaning)」の3セクションで、スピーキングやライティングは含まれません(別途Speakingテストも実施可能)。所要時間は約1時間55分で、団体受験のみ実施され、個人で申し込むことはできません。実施日程は学校や団体により設定されるため定期性はなく、都度異なります。費用は3,500〜4,500円程度です。英検よりも国際的な基準に基づいているため、英語学習の進度確認に活用されることが多いテストです。
TOEFLを受験するメリット

世界中の大学で通用する信頼性
TOEFL iBTのスコアは、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど英語圏の11,000以上の教育機関で公式に認定されており、世界中で最も広く認められている英語力証明スコアのひとつです。特にアメリカの大学では、TOEFLのスコア提出が標準となっていたりと、海外大学・大学院への進学にはほぼ必須のテストといえます。
アカデミック英語に特化しており留学準備に直結
TOEFLは大学の講義やディスカッション、学術文献の読解などを想定した出題形式が特徴です。単なる日常英会話ではなく、学術的な内容に対応する英語力が問われるため、実際に留学した後の授業やレポートにも役立つ英語力を測ることができます。
客観的かつ詳細なスコア評価で弱点がわかる
TOEFLでは4技能それぞれにスコアが付与され、詳細な評価レポートが出ます。これにより、自分の強み・弱点が明確になり、今後の英語学習に役立てやすいのがメリット。点数は1点刻みで表示されるため、学習成果の伸びも実感しやすいのが特徴です。
就職や転職にも活用可能
近年では、グローバル企業や外資系企業での採用・昇進条件としてTOEFLスコアを求める例も増加しています。特に、海外とのやり取りが多い業種では、「アカデミックな英語が使える」という証明として信頼されており、キャリアアップにもつながる資格です。
TOEFLとTOEICの違いは?

ここまでTOEFLについて紹介してきましたが、他の英語のテストとは何が違うのでしょうか?今回はTOEICと比較して紹介していきたいと思います。
TOEFLとTOEICはどちらも英語力を測る国際的な試験ですが、目的や評価の内容が大きく異なります。TOEFLは海外の大学や大学院への進学を目的としたアカデミック英語に特化しており、「講義を聞く」「レポートを書く」「意見を述べる」など、実際の学術生活を想定した出題内容になっています。
一方で、TOEICはビジネス英語を中心に職場での実用性を測る試験です。Listening & Reading(990点満点)が一般的ですが、Speaking & Writingテストも別途存在します。日本では主に就職・転職・昇進のための英語力証明として利用されることが多く、企業からの認知度が高いのが特徴です。
また、TOEFLは4技能(読む・聞く・話す・書く)すべてを統合的に評価するのに対し、TOEICの主流はリスニングとリーディングのみで、スピーキング力を測るには別テストの受験が必要となります。
そのため、留学を目指すならTOEFL、ビジネス英語力の証明にはTOEICと、目的に応じて使い分けることが大切です。
いかがでしたか?日本における受験者数だけで見れば圧倒的にTOEICの方が多く、認知度も高いのですが、もしあなたが今留学をしたいと考えていたり、もっと英語で会話できる力をつけたいと考えているのであれば、TOEFLに挑戦してみてもいいかもしれませんね。
PerkyのWEbサイト運用担当。海外でお酒やコーヒーの勉強をしてました!