投稿日:2025年3月14日  最終更新日:2025年3月14日

こんにちは!英会話パーキースタッフです。

みなさんは仕事や日常生活で、「なんかちょっと違う気がする…」「もしかして違うかも…?」と思って焦ったことはありませんか?どれだけ気をつけていても起こってしまうのが「間違い」や「勘違い」。特に語学を勉強中はたった1つ単語が聞き取れなかっただけで盛大に間違いをしてしまうこともあります。

今回はもし間違えてしまった時に、間違えていたことを素直に相手に伝える言い回しを紹介します。この記事を読んで「間違い」を正しく伝えられるようになりましょう。

意外と多い?間違いを表す単語

日本でも間違えることを「ミスをする」というので、「間違えた」の英訳で最初に思い浮かぶのは「mistake」ではないでしょうか。

しかし、間違いを表す時に「mistake」だけでなく「wrong」「error」なんかも耳にしませんか?どれも「間違い」を表す単語ですが、それぞれに違いはあるのでしょうか。

If you make a mistake, please tell me as soon as possible. / もし間違えたらできるだけ早く私に伝えてください。
Never mind if you make a mistake. / 間違えても気にしないで。

mistakeは一般的に「何かの行為や判断」が間違っていた時に名詞もしくは動詞として使う単語です。計算や、作業中のミスなどの具体的な行動や判断が間違えていることを表し、不注意による勘違いや誤りというニュアンスを含みます。

She bought a wrong ticket. / 彼女は間違ったチケットを買いました。
I studied the wrong exam material. / 違うテスト範囲を勉強しちゃった。

wrongは、不適切な状態や何かが正しくない状態、客観的に見て答え自体が正しくない状況や状態を指す単語です。不正行為・違法行為などの法的に正しくないことや、体調が悪い時などの「自分ではどうすることもできない正しくない状態(正常でない状態)」を表す時にも使います。

The computer displayed a system error message. / コンピューターがシステムエラーメッセージを表示した。
It was sent in error. / 誤って送信された。

errorは間違いや失敗、誤植を表す単語です。何かの行動や判断が間違えていることを表しますが、mistakeが「何か意思を持って行動した結果」にも使うのに対して、errorは知識不足や手順を無視した行動などで起こってしまったことも含めて「意図していない失敗」に対して使われます。mistakeよりもどちらかというと使える範囲が狭くなります。

他にも、記録・情報の間違いを表す「inaccuracy」、(完全ではない)欠陥・不備・抜け漏れを表す「flaw」、不一致・相違・食い違いを表す「discrepancy」など、間違いの種類によって様々な単語があります。

反射的に出る「間違えた!!」

別に誰かに伝えたいわけじゃないけど、思わず出てくる「間違えた!!」という言葉。反射的に出た声に気づいた近くにいる誰かが助ける術を持っていて、ダメージが少ない段階で解決の糸口が見つかるかもしれません。

A: Why did you email him? / なんで彼にメールを送ったの?
B: Oops!! That’s not what I meant to do! / ヤバい!間違えた!!
A: You can cancel sending an email. / 送信取り消しできるよ。

Not what I meant to (動詞)」で、私が意図して(動詞)するつもりはなかった /(動詞)するつもりはなかった =「間違えた」という意味になります。

ぼーっとしていて自分でもなんでその行動をしたのか分からないくらいの間違いの時に使えます。

ただしこの言い回しには注意が必要で、文脈によっては「私が意図していたのはそうではない = あなたは勘違いをしていませんか?」と相手の間違いを指摘するような言い回しになるので注意が必要。

自分が勘違いをしていたことに気付いた時は、「oops!」と反射的に口をついてしまう人が多いようです。

勘違いしてた…間違いの原因を伝える

混同して間違えた

The girl mixed the woman up with her mother and called out./ その少女は彼女の母親と間違えて声をかけた。

mixed upは何かと何かを混同して起きてしまった間違いに対して使います。ものの間違いだけでなく人違いをしていたときもmixed upで表現できます。withを使うのを忘れずに。

打ち間違えた

I printed it with a typo. / 誤字脱字したまま印刷しました。

誤字脱字はtypoの1語で伝えることができます。日本語ではタイピングミスと言ったりしますが、実は「mistyping」や「typing error」が正解。ただ、端的にtypoということが多いようです。

うっかり間違えた

I slipped up again by sending. / また送信ミスしちゃった。

slip upは滑って転ぶという本来の意味から転じて、「うっかりミス、へまをする、手違い」という意味を表す言葉です。「slipped up and revealed / うっかり口を滑らした」「slip up and gave the customer the wrong change. / うっかり間違えたお釣りをお客さんに返した」など、不注意による間違いに使います。

Ignore that last call. I just pressed the button. / さっきの電話は無視して。ただ間違ってボタンを押しちゃっただけなんだ。

間違えたという単語は使っていませんが、「ignore / 無視する」を使うことで間違ったことがわかるようなフレーズです。

相手に勘違いしていないか聞く時のフレーズ

人の考えは千差万別。自分が思っていることが必ずしも相手と共有できているとは限りません。なんとなく「自分と違うかも?」と思っても、相手と自分のどちらかが間違っているかどうかも分からない…

そんな時はまず「相手に確認を促す」フレーズで間違いかどうかを明らかにしておきましょう。

I’m afraid you have the wrong number. / 電話番号をお間違えでは無いですか?

afraidは「心配する、怖がる」という単語ですが、I’m afraid ~の形で使うことで「恐れ入りますが、恐縮ですが」という意味になります。先に断りを入れて相手に配慮しながら間違いを指摘するのは、日本語でも英語でも同じです。

There might be some misunderstanding between us. / 私たちの間には何か誤解があるかもしれません。

misunderstanding は勘違い・誤解を表す単語です。別にお互いどちらかがミスしたわけでも失敗したわけでもなく、ただ「understand / 理解」がミスしているだけです。

「mis」は誤った・失敗を表す接頭辞です。mistake、misunderstanding の他にも 「mislead / 誤解させる」「misuse / 誤用」などもmisが付くことで何かしらの間違いを表すようになった単語です。

いかがでしたか?「間違える」にもたくさんの英単語があって、違いを理解していないと使う単語を間違えてしまうことも。

さて、ここまで読んでくださった皆さんは、「使う単語を間違える」の間違えるはどれか分かりますか?