投稿日:2025年5月6日 最終更新日:2025年5月6日
こんばんは。英会話パーキースタッフです。
皆さんは、5月病になったことはありますか?ゴールデンウィークを終わったあたりから始まる、ちょっとした体の不調とやる気のなさ…別に熱が出たりしている訳でもなく、でもなんとなく怠くて重い体を引きずって仕事に行くのは億劫なものです。
今回はそんな「5月病」を英語で伝える言い回しを紹介します。
5月病という症状を表す英語

A: I spent most of last weekend sleeping. / 先週末はほとんど寝て過ごしました。
B: Isn’t it spring fatigue? / 春疲れじゃない?
春の季節変化による疲労を表現するフレーズとして「spring fatigue」というものがあります。これは「spring / 春」と「fatigue / 疲れ」を組み合わせた言葉で、日照時間の変化による体内時計のズレや寝不足による疲れ、急激な気温変化による疲労感、花粉症による倦怠感をまとめて表す表現です。
そもそも5月病は「病」と付きますが正式な医学用語ではなく、急激な環境変化についていけずに無気力になったり疲れが出てしまうような様々な自律神経の症状や精神疾患の事をまとめて「5月病」といいます。
英語では病気を表す「-pathy」や「-osis」などの病名を表す接尾辞もつかず、正確なdisease name(診断名・病名)もありません。
ちなみに夏バテは「Summer fatigue」です。
憂鬱な気分をあらわす「Blue」

I’ve got the May blues after the long holiday. / 長期休暇のあとで5月病になってしまった
Japanese people get May blues after Golden Week. / 日本人はゴールデンウィークの後に5月病になります。
「マリッジブルー」という言葉がありますが、「ブルー」には気分の落ち込みや憂鬱な気分を表現するニュアンスが含まれます。
このニュアンス使って「May blues」で5月病を表します。
実は、5月病は日本特有の病気といっても過言ではありません。これは日本の新生活が4月に始まり、4月末から5月頭にかけてゴールデンウィークという大型連休が入ってしまうことによって、ちょっと憂鬱な気分になってしまうことが5月病のきっかけになるためです。
なのでアメリカには夏休みが終わった9月の新学期が始まる時に気分が落ち込む「September blues」、イギリスにはクリスマス休暇後に職場や学校に戻る時に憂鬱になる「January blues」があります。
長期休暇後に憂鬱になるのは万国共通ですが、長期休暇の時期が異なるため憂鬱になる月が違うというのは面白いですね。
ちょっとテンションが上がらない

I’m not really feeling it today. / 今日はあんまり気分が乗らないです。
何かちょっと気分が乗らないなーという時に使える言い回しです。
feelといえば「感じる」という意味が一番最初に出てくると思います。これは元々、思っていることや考えていることだけでなく、温度や体調など五感のほとんどすべてに使える単語です。そこから気分や雰囲気などの抽象的なものにも使われるようになりました。
上の例文に出てくる「not feeling it」は、直訳すると「それを感じていない」という意味ですが、そこから「その気分になれない⇒気持ちが乗らない」というニュアンスになります。
Just not in the mood right now. / 今はちょっとそんな気分じゃない。
続いては「気分が乗る」という「in the mood」というイディオムを使った表現です。moodは気分・機嫌という意味なのですが、このmoodを「気分という状態」と捉えて、inを使って「何かの気分の中にいる」⇒「その気分になる」と表現します。物理的ではなく何かの気分という感情の空間の中にいるという、なんともフワッとした考え方です。inは物理空間だけでなく「in pain (痛みの中⇒痛い状態)」、「in trouble(トラブルの中⇒困っている状態)」など、何かの状態を表すのにも使うので、覚えておいてくださいね。
ワクワクした気分を表すSpring Fever
A: I can’t focus on anything today. / 今日全然集中できないや。
B: Must be spring fever or something. / 春の浮かれ気分か何かでしょうね。
最後はテンションが上がった時の表現です。「spring fever = 春の熱」という言い回しで、春のなんとなく浮ついたような感情を表わします。
feverの本来の意味は「熱・発熱」ですが、意味が転じて「感情の高ぶり・興奮した状態・衝動的な気持ち」を表す比喩表現として使われるようになりました。
このspring feverに正確な和訳はありませんが、「春先の落ち着かない気持ち」や「ワクワクした浮かれ気分」というニュアンスで受け取ってください。
いかがでしたか?なんとなくやる気が出なくなったり疲れてしまったりしますが、とても感受性豊かになれる季節でもあるので、この季節に心機一転何かを始めてみてはいかがですか?
PerkyのWEbサイト運用担当。海外でお酒やコーヒーの勉強をしてました!