投稿日:2025年6月22日  最終更新日:2025年6月22日

皆さんこんにちは!英会話パーキースタッフです。

先日の記事で、動物の名前を使った比喩表現を紹介しましたが、今回は「植物」をつかった比喩表現を紹介します。

動物の時は、動物の特性にたとえた表現が多かったですが、植物の場合は直接翻訳できないような、「たとえ」のような表現がたくさんあります。

To plant a seed / きっかけを作る

By launching that small blog, she planted a seed that eventually grew into a successful company. / 小さなブログを立ち上げたことが、最終的に成功する企業へと成長する種を埋めた(成長する第一歩となった)。

He planted a seed in her heart with that one sweet gesture. / 彼のちょっとした優しさが、彼女の心に種を植えた(恋心が芽生えた)

She planted a seed of doubt in his mind with that one comment. / 彼女のその一言が、彼の心に疑いの種を植えた(疑うきっかけとなった)。

直訳では「種を植える」という意味になりますが、意味の通り「将来的に何かしらが育つための第一歩」「成長・発展・影響を及ぼすきっかけ」「アイディア・計画・何かしらの行動や感情のきっかけ」という意味になります。

思考や何かしらの動機の芽(きっかけ)は、種がないと始まらないという面白い表現です。

To branch out / 活動の幅を広げる、新しい分野に進出する

We’re planning to branch out into the Asian market next year. / 来年はアジア市場への進出を計画しています。

You should branch out and try some new restaurants instead of always going to the same one. / いつも同じレストランに行くのではなく、色んな新しいお店に挑戦してみたら?

I’ve been cooking Italian food for years, and now I’m branching out into Japanese cuisine. / 長年イタリア料理を作ってきたが、今では和食にも挑戦している。

直訳では「枝を伸ばす」という意味ですが、そこから「新しい分野に進出する」「今までと違うエリア・活動に手を広げる」「個人や組織が多様化・拡張する」という意味になりました。この表現は木の幹から枝が伸びているという構造のように、「中心から新しい方向(外側)に向けて成長する・手を広げるというニュアンスがあります。

To come into full bloom / 全盛期を迎える

After years of practice, her musical talent finally came into full bloom. / 何年もの練習を経て、彼女の音楽の才能はついに花開いた。

The idea started small, but it came into full bloom as a global movement. / そのアイディアは小さなものから始まったが、やがて世界的なムーブメントへと発展した。

花が満開になるように、人や物事が本来の力や美しさを最大限に発揮すること、完成・頂点に達することを表しています。花がつぼみから満開になるように、人の才能、感情、芸術や創造性からプロジェクトや計画まで、時間をかけて成長のプロセスをたどり、最も美しく力強い「満開」という状態を迎えるという、なんとも詩的な表現です。

To reap what you sow / 自業自得、身から出た錆、努力の結果

A: He was always rude and dishonest. Now no one trusts him.
B:he’s just reaping what he sowed.
/ A: 彼はいつも失礼で不誠実だった。今では誰も彼を信用していないんだ。
B:それは彼の自業自得だよ。

直訳では「(あなたが)蒔いたものを刈り取る」という意味ですが、そこから自分の行動の結果を自分で受け取るという意味になります。そしてこの比喩表現は、自分の行動の結果を自分自身で受け取る全ての場合に対して使うことができ、その結果は自分にとってプラスだろうとマイナスだろうと関係はありません。

ネガティブなら「自業自得」「身から出た錆」、ポジティブなら「善因善果」「努力の結果」という訳になり、全く逆の意味を持つことがこの言い回しの面白い点でもあります。

いかがでしたか?動物の時に比べて直接性格や見た目などの情報に起因しない表現が多いように感じます。面白い表現が他にもたくさんあるので、ぜひ調べてみてくださいね♪