投稿日:2025年9月3日  最終更新日:2025年9月3日

皆さんこんにちは!英会話パーキースタッフです。

日本で使われるカタカナ語の中には、本来の意味とは異なる「和製英語」というのがあるのをご存知の方は多いでしょう。これと同じように、海外で使われるようになった日本語で、本来の意味とは違う意味になってしまった単語もあるのでは…と思いませんか?

今回は、そんな日本から海外に輸出された日本語の中で意味が変わってしまった言葉を紹介します!

Sensei

「先生」という単語は、日本では教師・医師・作家・弁護士・政治家など「知識や技能が必要になる専門的な職業」につく人に対して「先生」という敬称を使いますが、英語圏では「師匠・メンター・(武道や華道)の先生」として限定的に使われることが多いです。

武道やアニメなどの文化が国際的に普及していく中で「師匠」にピッタリとハマる英語が無かったことで、そのまま使われるようになりました。teacherよりも限定的で、伝統的かつ深い学びが得られる存在・精神的な尊敬というニュアンスが含まれることもあります。

「教えたがりの人」に対して冗談半分で「Sensei」と皮肉っぽく使うこともあります。

Sayonara

日常的に使う「さよなら」という言葉ですが、映画の影響もあって海外では『今生の別れ・決別』くらいのニュアンスを持つようになりました。

有名どころでは映画『ロボコップ』(1987年)の「Sayonara, RoboCop!」というセリフが英語版で登場します。悪役のクラレンス・ボディッカーがロボコップに致命的なダメージを与えるときに、ロボコップに対して放ったセリフです。

他にも映画のタイトルになっていたりなど、日本語よりも重いニュアンスを持っています。

Ninja

元々、諜報・偵察を担う部隊なので、隠密行動・スパイが主な任務というイメージがありますが、英語圏では超人的な戦闘力を持つアサシン、忍術や手裏剣を使って戦うスーパーヒーローという存在になりました。

1980年代のアクション映画に始まり、ゲーム・日本から輸出されたアニメの影響を強く受けたため、黒装束で刀を装備したキャラクターで描かれることが多いです。サムライと混同されることもあります。

Jujutsu / Jujitsu / Jiu-jitsu

日本では柔道の元となった伝統武道・古武道というイメージがありますが、英語圏では主にブラジリアン柔術の事を指します。

日本発祥で立ち技や実戦重視の柔術と、技術の一部だけが取り入れられ、米軍や警察、護身術として近接格闘術の総称として広まったJiu-jitsuという違いがあります。スペルですが、日本古来の「柔術」はヘボン式に則って「Jujutsu」、ブラジリアン柔術に関しては「Jiu-jitsu」と表記されることが多いようです。

Tatami

日本ではい草や藁で編んだ伝統的な床材・敷物の事を指し、英語圏でも基本的には同じ意味ですが、日本で畳という時よりも少し広い意味を持った言葉として使われます。

「Tatami room」で和室を表し、単純に畳が敷いてある部屋というだけでなく、障子・ふすま・床の間など和室全体を指す言葉になります。「Tatami mat」という日本風をイメージした畳風マットレスやラグなどの商品名に使われることもあります。

また柔道や空手の競技用マットを「Tatami」と呼び、この場合は畳=試合エリアのことを指します。

Tatamiは日本語由来の外来語の中では、比較的正確に意味が保たれている言葉です。ただし、文脈によって「和風空間の象徴」や「武道マット」など、広義で使われることがあるのがポイントです。

いかがでしたか?和製英語が本来の英語とは違う意味を持っていることは知っている人が多いと思います。同じように日本から輸出された単語も少し異なる意味を持つようになっていることを頭に入れておくと、より会話が楽しくなりますよ♪