投稿日:2025年11月2日  最終更新日:2025年11月2日

みなさんこんにちは!英会話パーキースタッフです。

みなさんはちょっとした休憩中や誰かと一緒に時間をつぶしたい時、カフェなどに入ることはありますか?コーヒー1杯だけの会計など、別に分けるほどでもないし誘ったのは自分だからここはお会計をまとめてしますよー、ということがあるかもしれません。

今回はそんな時使える「私が奢るよ」という時のフレーズを紹介します。もし言われた時の返し方も紹介しますので、ぜひ覚えてサラッと使ってみてくださいね♪

定番のフレーズ:「It’s on me!」

「奢るよ!」の英語でまず覚えておきたいのが It’s on me!(私のおごりだよ!) です。直訳すると「それは私の上にある」ですが、つまり「支払いの責任は私が持つ」という意味になります。友達同士やカジュアルなシーンにもってこいのフレーズです。

Don’t worry, it’s on me! / 心配しないで、私のおごりだよ!
Lunch is on me today. / 今日のランチは僕が奢るよ。

相手によって言い回しを変えよう!

「奢る」というお金が関係してくることである以上、相手との関係性が言い回しに大きく関わってきます。ここでは、相手との関係性・シーン別に言い回しを紹介します。

ちょっとフォーマルに「It’s my treat.」

「treat」は「ごちそうする・もてなす」という意味の名詞で、「It’s my treat.」は少し丁寧で大人っぽい響きになります。

You paid last time, so it’s my treat today. / 前回はあなたが払ってくれたから、今日は私の奢りね。

カジュアルでフレンドリー!「I got this. / I got it.」

ネイティブが友達同士で使うとても自然なフレーズです。直訳すると「私がこれを取った」という意味ですが、実際には「支払いは私が持つよ!」のニュアンスになります。

A: Let’s split the bill. / 割り勘にしよう。
B: Nah, I got this. / いいよ、ここは私が出すよ。

「I got you.」という言い方もあり、「あなたの分も出すよ!」という感じでさらに親しみがあります。
兄弟・恋人・親友などの間でよく使われます。

店員さんの前で言いたいとき「I’ll pay for this.」

店員さんに奢るわけではないので、レジでの会話では「奢る」と言うよりも「支払います」と伝える方が日本語でも自然です。そんなときに便利なのが「I’ll pay for this.(これを払います)」というフレーズです。

Barista: Are you together?(一緒のお会計ですか?)
You: Yes, I’ll pay for both.(はい、二人分払います。)

「for both(二人分)」や「for him / for her」などを付けると、相手の分を払うニュアンスを出せます。

国によって違う!「奢るよ」の文化とフレーズ

英語圏といっても国によって言い方や文化はさまざまです。「誰が払うか」という考え方にも違いがあり、使うフレーズにも微妙なニュアンスがあります。

アメリカ

アメリカでは It’s on me. が最も一般的。ただし、割り勘文化(split the bill)も根強く、初対面では「奢る」よりも「それぞれ払おう」と言うことが多いようです。
仲良くなってから I got this one!(今回は俺が払うよ)という軽い言い方もよく聞きます。

イギリス

イギリスでは It’s my round.(このラウンドは私の番)という表現がよく使われます。

イギリスには友人とパブで飲むときに「誰が次のラウンドを買うか」を順番に決める文化があります。(※ラウンド=みんなの分のドリンクをまとめて買うこと)

「1杯目は僕、次は君」という順番に奢るラウンド文化が、It’s my round.(このラウンドは私の番→このラウンドの支払いは私の番)という言い回しにつながっています。

日常会話では I’ll get this.も自然です。

オーストラリア

オーストラリアも「ラウンド制」が一般的。ただし、フレンドリーに My shout!(今回は俺の番!)という独特な言い方をします。この “shout” は「叫ぶ」ではなく、「奢る」という意味になります。

パブ文化から生まれた言い回しで、昔は混雑したパブでみんなの分を注文するとき、店員さんに聞こえるように大声で“Shout!”(=呼びかける・声を上げる) 必要がありました。

つまり、It’s my shout!(今回は僕が声を上げて注文=僕のおごりだ!)というところから、「shout」が「奢る」という意味に変化したと言われています。

カナダ

カナダはアメリカと似ていますが、もう少しソフトに Let me pay for this one.を使う人も多いです。また、チップ文化が強いので「奢る=チップも含めて出す」という感覚があります。

奢ってもらったら?お礼のフレーズ

奢ってもらった時、日本語では「ごちそうさま!」ですが、英語では少し違います。単に Thank you.でも伝わりますが、もう少し気の利いた表現を使うと印象が良いです。

Thanks for the treat! / ごちそうさまでした!(⇨奢ってくれてありがとう)
That was so kind of you. / 親切にしてくれてありがとう。(丁寧)
I really appreciate it. / 本当にありがとう。(フォーマル)

カジュアルな場なら You didn’t have to!(そんな、気を使わなくても!)も自然に使える表現です。英語でも「恐縮」の気持ちをこうして伝えられますが、奢られるだけの関係性が築けているということでもあるので、素直にThank you!と言って奢ってもらいましょう。

ここで

Next time, it’s on me! / 次は私が奢るね!

と言えれば、次また一緒にお茶する約束もできますよ。

いかがでしたか?「奢る」という行為は、お金のやり取り以上に「気持ちのやり取り」です。英語でも、その場の関係性や国の文化によって表現を使い分けるのがポイント。

そして奢ってもらったら “Thanks for the treat!” と笑顔で伝えましょう。この一言で、相手との距離がぐっと縮まるはずですよ。