投稿日:2025年11月26日  最終更新日:2025年11月26日

海外のホテルで必要になる英語は、実は“中学英語の文法パターン”を覚えれば簡単に解決します。複雑な文章を覚えるより、たった1つの型を覚えるほうが早くて便利です!

今回は、ホテルで必ず使うシーンを5つに分け、各見出しに「これだけ覚えればOK」という万能フレーズを紹介します。

文法の仕組みも合わせて解説するので、型を覚えて似た状況でも応用がきくように練習してみてくださいね。

チェックイン時の万能フレーズ

I have a reservation. / 予約しています

チェックインのときは、複雑な説明はいらず、この一文を言うだけで手続きがスタートします。

 ポイントは I have + 名詞 という極めてシンプルな文法にあります。 I have は直訳すると「私は~を持っている」ですが、ホテルでは“情報として提示する”という感覚で使われるので、reservation の部分を別の名詞に置き換えるだけで、さまざまな場面に応用できます。

たとえば、パスポートを提示するときは I have my passport.
確認メールを示したいなら I have the confirmation email.
荷物の数を伝える場合も I have two bags. 

のように使えます。

たった一つの文法パターンを理解するだけで、チェックインの会話が驚くほど楽になるのです。

設備について質問したいとき

Do you have Wi-Fi? / Wi-Fiはありますか?

ホテルで最もよく使う質問がこの形です。シンプルなフレーズですが、文法パターンが分かると応用力が一気に広がります。

この文の骨格は Do you have + 名詞?意味は「あなた(ホテル)は~を持っていますか?」で、設備やサービスの有無を聞くときにそのまま使えます。難しい語順もなく、名詞を入れ替えるだけで完成する便利な質問文です。

アメニティを確認するときは Do you have toothbrushes?
タオルの追加なら Do you have towels?
地図をもらいたければ Do you have a map?

状況が変わっても“名詞”の部分を替えるだけ。英語初心者にとっても、「質問できる」という自信がつく万能パターンです。ただ質問をしたということは答えが返ってくるので、ある程度の単語は頭に入れておいたり、Yes・Noに何か文章が続いたときに対応できるように練習をしておきましょう。

トラブル発生時の超便利パターン

There is a problem with my room. / 部屋に問題があります

トラブルが起きたときは焦って長い説明をしようとしがちですが、実はこの一文を言うだけでホテル側は状況を察してくれます。

文の仕組みは There is + 名詞。これは“そこに(名詞)がある”という存在を示す文で、英語の基本中の基本です。with my room(部屋に関して)をつけることで、どの部分に問題があるのかが自然と伝わります。

さらに、このパターンは名詞を入れ替えることで具体的な状況も表すこともできます。

お湯が出ないなら There is no hot water.
変なにおいがするなら There is a strange smell.
騒音が気になるなら There is noise next door.

英語が苦手でも、まず There is ~ と言えるだけで、相手に「何か問題がある」と伝わり、その後スタッフが質問してくれるので安心です。

追加のお願いをしたいとき

Can I have some water? / お水をいただけますか?

ホテルで何かを頼みたい場面はとても多いですが、この一文さえ覚えておけば、ほとんどの依頼は乗り切れます。Can I have + 名詞?は「〜をいただけますか?」という柔らかく丁寧な依頼文で、日常会話でも最も使われる表現のひとつ。要求が強すぎず、ホテルの丁寧な雰囲気にもピッタリです。

タオルを追加したいなら Can I have more towels?
毛布が欲しければ Can I have a blanket?
タクシーを呼んでほしいときも Can I have a taxi?

Can I have late checkout? / レイトチェックアウトできますか?

名詞を置き換えるだけでどんなお願いにも変身する、超実用的なパターンです。海外のホテルは“頼む文化”が普通なので遠慮せず使ってOKです!

チェックアウト時に必須のパターン

I’d like to check out. / チェックアウトしたいです

チェックアウトでもっとも使うのがこのフレーズ。want to より丁寧で、ホテルでの会話にぴったりです文法の軸は I’d like to(=I would like to)+ 動詞原形で、“〜したいのですが”という控えめで上品な言い回しで、接客の場でも安心して使えます。

荷物を預けたいなら I’d like to leave my luggage.
領収書がほしければ I’d like to get a receipt.
部屋を替えたいときも I’d like to change my room.

動詞を入れ替えるだけで自分の希望がすべて伝えられる、万能の型です。

今回取り上げた5つのフレーズは、実はすべて文法パターンの代表例です。英語初心者でも、文の仕組みがわかれば、名詞や動詞を入れ替えるだけでどんな状況にも応用できます。

ホテルだけでなく、レストラン、空港、観光地、買い物などほぼすべての旅の場面に対応できるようになれば、英語が苦手でも“旅行中の半分の会話”は乗り切れると言っても過言ではありませんよ!