投稿日:2025年1月10日  最終更新日:2025年1月14日

皆さん、こんにちは!英会話パーキースタッフです。

皆さんは海外に行ったことはありますか?先日、私の友人が旅行後にお土産を入れたスーツケースが空港で無くなったとショックな顔をして帰国してきました。

旅行にトラブルはつきものですが、海外旅行で言葉の壁がある中、荷物が無くなってしまったら旅行を楽しむどころの話ではなくなってしまいます。

今回は空港で荷物を無くしたときに必要な手続き・情報と英語で伝える言い回しを解説します!

荷物が無いことに気づいたらどうする?

空港で預けた荷物が積み忘れや荷物側の遅延、タグの破損や紛失、取り違いなどで荷物が行方不明になってしまうことを「lost baggage(ロストバゲージ)」と言います。

空港の荷物が出てくるベルトコンベア(carousal / カル―サル)が並んでいる場所「baggage claim(バゲージクレーム)」で機内に持ち込めなかったスーツケースなどの大きな荷物を回収するのですが、ほとんどがこの時に荷物出てこなくてロストバゲージになっていることに気づきます。

ロストバゲージに気づいたら、まず最初に手続きカウンターで荷物を預けた時に受け取った「Claim tag(クレームタグ)」を空港職員に見せて荷物が無いことを伝えます。

My baggage didn’t come out. / 私の荷物が出てきません。
I am looking for my suitcase. / スーツケースを探しています。
I can’t find my luggage. / 私の荷物がみつかりません。

荷物が無くなった時には、預けた荷物がスーツケースでもボストンバッグでもbagではなく「baggage / luggage」と言います。特に荷物の中身が何であろうとbaggageかluggageで通じるので、難しく中身を伝える英語を覚えておく必要はありません。

荷物が無いことを伝えると

May I see your claim tag? / 預かり証をみせてもらえますか?

と言われるので、Claim tagを見せます。

Claim(クレーム)は日本では「苦情を言う」という意味でよく使われるので、なんだか嫌な気持ち…にはなりません。Claimには元々「主張する、(権利を当然のものとして)要求する」という意味があるので、「この半券が付いている荷物は私のものです」という意味合いで使われます。
Baggage Claim / 手荷物受取所のClaimも同じ意味です。

Claim tagにはコードが書かれているので、それを見て荷物が今どこにあるのか、間違えて別の便に乗ってしまっていないかなどを調べてくれます。

ロストバゲージの書類を作成する

空港職員が探しても見つからずロストバゲージが確定したら、手荷物事故報告書手荷物紛失証明書(PIR)といったロストバゲージの申請書類を作成します。

海外の空港ではもちろん英語で作成することがほとんど。書類の形式などは様々ですが、各項目は大体同じなので、以下の項目は英語で控えておくと◎

  • フライト便名:Flight Number
  • 出発地:Departure
  • チケット番号: Ticket Number
  • クラス種別:Cabin Class
  • 氏名:Name
  • 住所:Address
  • 職業:Occupation
  • 生年月日:Date of Birth
  • 旅券番号:Passport Number
  • 滞在先ホテルの住所・電話番号:Accommodation address / Phone Number
  • スーツケースの特徴:Features of suitcase
  • スーツケースの中身:Contents of suitcase
  • 免税品の有無:Duty Free Items

書類を書き終わったら、必ずコピーをもらいます。

Please give me a copy of the document. / 書類のコピーをください。

この書類には「Reference Number(参照番号)」が書いてあります。荷物の状況を把握するときに重要になるので、無くさないようにしましょう。
対応してくれたスタッフの名前をコピーした書類に書いておくのもおすすめです。

荷物を現地で受け取る

違う便に乗ってしまったなどですぐに荷物が見つかったら、「どこで受け取るのか」の話になります。届くまでに何日かかるのか、滞在先に届くのか、移動する場合は行き先に届けてもらうことができるのかなど、確認しておかなければいけない内容は意外とたくさんあります。

A:How long will it take to receive my baggage? /荷物を受け取るのにどのくらいかかりますか?
B:It’ll arrive here in a few days. / 数日後にここに到着します。

B:Could you tell us where you’re staying? /どこに滞在されますか
A:I will stay in Paris, could you send my bag to ○○ Hotel.
/パリに滞在します。○○ホテルに送ってください。

大体の場合、数時間から数日で受け取ることができるので、荷物が届くまで同じ場所に滞在するようであればホテルの名前などを伝えます。

滞在先の住所と電話番号は手荷物の中に控えを入れておくようにしましょう。現地での日程や滞在先がホテルの場合は正式名称が必要な場合もあるので、控えは英語で取っておくようにしましょう。

荷物の中に必要なものが入っていたら?

What sort of compensation can I get? /どのような補償を受けることができますか?
May I have some amenities? / アメニティはもらえますか?

行きの場合、無くなった荷物の中には着替え、アメニティなどの必需品が入っていることがほとんどでしょう。せっかく準備してきたのに現地で買い直さないと…という無駄な出費をしなくてもいい場合があるんです!

航空会社や海外旅行保険、クレジットカードの付帯などで補償してくれる場合があります。もちろん状況や契約内容、航空会社ごとに補償してくれる内容は異なりますので、まずは落ち着いて確認してみましょう。

金額も大きく差はありますが、数万円~10万円程度が一般的です。補償してくれる場合は購入したときのレシートは必ず取っておいてください。
1泊分のアメニティや着替えは現物支給してくれる場合もありますよ。

荷物が見つからなかったら?

A:What can you do about it? / どのように対処してもらえますか?
B:We will call you when we find it. / 見つかり次第ご連絡しますね。


How can I check the status of my lost baggage?
/ 紛失した荷物の状態はどのように確認できますか?

ロストバゲージの原因は飛行機の乗り違えや乗り遅れだけが原因ではありません。運悪く他の乗客が荷物を間違えてしまったなんてことも。

荷物の場所がその場でわからなかった場合は、手荷物だけで滞在先に行くことになります。
手荷物紛失証明書を書いた時に受け取った書類や保険会社に申請するときなど、その後にどのように対応したらいいか確認してから滞在先に向かいましょう。

今回は空港で荷物が出てこなかったときに使える言い回しと対応方法について紹介しました。

ロストバゲージに遭遇する確率は2022年で約0.76%、徐々に減っては来ているようですがそれでも完全に0ではありません。
いざ自分の身に起きた時にしっかりと対応できるように、使える英語の言い回しと荷物や滞在先の情報はメモして持っておくようにしてくださいね!