投稿日:2025年10月1日  最終更新日:2025年10月1日

こんにちは!英会話パーキースタッフです。

皆さんは海外で緊急事態に襲われたことはありますか?いつもと違う環境でイレギュラーが起きるとほとんどの人が焦ると思うので、事前に対策できることはしておきたいところです。

海外で起きる緊急事態として遭遇する可能性が高いのが「食べ物」のトラブル。今回はそんな食事トラブルのうち「アレルギー」に関連するフレーズについて紹介します。

日本の「アレルギー」の発音では伝わらない?

日本語話者がよく使うアレルギーの発音では、実はネイティブには伝わらないことがあります。

日本で使うアレルギーの発音はドイツ語由来の発音をベースとしているので、英語のallerryとは響きが異なります。

1.強勢(アクセント):最初の Al(ア)にアクセントを置きます。
2.真ん中の音:日本語の「レ」にあたる部分はəで「ラ」や「ル」に近い弱い音。
3.最後の -gy:「ギー」ではなく「ジィ」に近い音。

というのを押さえておけば、うまく発音できます。

アメリカ英語とイギリス英語で少し発音が異なるのもポイントです。

自分がアレルギー持ちであることを伝える

食物アレルギーを持っている人は、症状の深刻さに関わらず自分のアレルギーについて事前にレストランのスタッフに相談するなどの対策を取ります。

自分がアレルギーを持っていることを伝えるときには

I’m allergic to [○○]. / 私は○○アレルギーです。

で伝えることができます。

そして日本でも「アレルギー持ち」という言い方をするのと同じように、英語でもhaveを使って

I have a [○○] allergy. /私は○○アレルギーがあります。

という言い回しでも伝わります。

何が入っているか訊く

アレルギーを事前に伝える以外にも、ある程度何が入っているのか予測がつく場合は限定して訊くこともあります。その場合は「含む、入っている」という意味を持つcontainを使って

Does this contain [○○]? /これには○○が入っていますか?

という言い回しで訊きます。

簡単に「○○が食べられない」というのをcan’tを使って

I can’t eat [○○]. It makes me sick. /○○は食べられません。体調が悪くなります

という言い回しでも伝わります。makes me sickは直訳で「私を病気にする」となりますが、そこから転じて「具合が悪くなる」という言い方になります。

状況や症状を説明する

もしも、アレルギーの反応が出てしまった場合は、周囲の人や病院で症状を説明する必要があります。

症状の種類

I have a rash. / 発疹があります

rashは基本的に不可算名詞として使います。たくさん出てしまうものなので、数というよりは医学的に「何か所に出たか、複数の種類が出ているか」に限って複数形rashesにすることはあります。

My throat is swollen. / 喉が腫れています

Swollenは「腫れた」で、重度のアレルギー反応が出ているときにはよく使う表現です。ほかにもLips(唇)やeyes(目)もアレルギー反応でよく腫れることがある部位なので覚えておいて損はありません。

アレルギーでの腫れ以外にも、捻挫などでの腫れ、手術後などのむくみによる腫れ、虫刺されによる腫れも全部swollenです。さらに身体の一部や病気の症状以外にも増水した河川(swollen river)、膨れ上がった数(swollen numbers)など「川・数・費用などが膨れ上がっている状況」の比喩にも使える表現です。

I feel nauseous. / 吐き気がします

薬などの副作用や薬剤アレルギーで使う少し医学的な表現です。なんだかむかむかするという「吐き気」という不快な感覚を相手に伝えます。vomitingになると、もう吐いてしまっているという状態です。

普段あまり使わないセンテンスなので、緊急時に考えたり無理に難しい言葉を使うよりは簡単に「I feel like throwing up / 吐きそう」だけでも伝わります。

I’m short of breath. / 息切れしています
I’m having trouble breathing. / 呼吸が苦しいです

short of breath, trouble breathing は「呼吸がしにくい」状態を表す言い回しです。特に重篤なアレルギーがある人にとって、覚えておきたいフレーズのうちの1つです。

もし症状が出てしまったら

それでも症状が出てしまった場合は、緊急であることを周囲に伝えましょう。

Call an ambulance! / 救急車を呼んで!

ここまで来たら、もう丁寧にとか考える必要はありません。命令文と教わった「動詞が最初に来る」構文ですが、緊急であることは絶対に伝わります。

I have medicine in my bag. / 鞄に薬が入っています

非常に簡単な言い回しですが、海外、特にアメリカでは食物アレルギーの増加、重症例の自己対応として自己注射の処方や携帯が一般的になってきているため、鞄の中に薬が入っていることを伝えればエピペンを打てる人は意外と多かったりします。

日本よりもアメリカのほうが自己注射器の普及率も高く、学校や公共施設に備えてある場所も増えてきているのです。

有名なアレルギー一覧

種類英語日本語
食物アレルギーpeanutsピーナッツ
tree nuts
(almonds, walnuts, etc.)
ナッツ類(アーモンド、クルミなど)
shellfish甲殻類(エビ、カニなど)
fish
milk / dairy牛乳・乳製品
eggs
wheat / gluten小麦・グルテン
soy大豆
食物以外のアレルギーpollen花粉
dust mitesダニ
pet danderペットの毛や皮膚片
moldカビ
latexラテックス(ゴム手袋など)
insect stings昆虫の刺し傷(ハチなど)
medication (penicillin, etc.)薬(ペニシリンなど)

いかがでしたか?

旅行や留学に行くと、普段と違う環境や疲れから、食べ物だけでなく寝具、タオル、外にいる虫など、今までなかったアレルギー反応が出ることもあります。

何が起きているのか、普段症状が出るものなのか、処方された薬は持っているかなどを正確に伝えることができるようになっておくことで、ちょっとだけ安心して楽しむことができるのではないでしょうか。